蟄虫坏戸(9/28〜10/2)の頃に考える、犬と人の養生

七十二候

季節のうつろい:「虫隠れて戸をふさぐ」

七十二候では「蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ)」といい、虫たちが土に戻り戸を閉ざすように、自然界が少しずつ冬の支度を始める頃です。

朝夕は涼しさが増し、日差しの角度も低くなり、夏の気配が遠ざかっていきます。

犬の養生:心身のエネルギー温存と冷え対策

気温差が大きくなりやすい時期は、体力を温存し、心身を休める工夫が大切です。

「選ばせる散歩」で心身を休養させる

  • 日中の暑さは和らいでも、無理に長い散歩にこだわらず、短くても満足できる時間を工夫しましょう。
  • においを嗅ぐ・立ち止まるなど、犬に「選ばせる散歩」は、心と体を休めるための大切な時間になります。

温かいごはんで胃腸をいたわる

  • 夏の冷たい水分や食欲不振で弱った胃腸を立て直すために、スープ仕立て温めたごはんがおすすめです。
  • 高齢犬や小型犬は特に冷えやすいので、体の中から温めてあげてください。

「拭き湯」習慣で皮膚トラブルを予防

  • 朝露や夕方の湿気で足先が濡れやすい時期です。
  • お散歩帰りには「拭き湯」でやさしく拭いてあげると、皮膚トラブルの予防になり、犬にとっても触れ合いの安心感につながります。

人の養生:腹部を温め、心を穏やかに保つ

冷えをため込まない工夫

  • 秋は朝晩の冷えが忍び寄る季節です。
  • 腹巻きや軽い羽織りでお腹・腰を冷やさない工夫をし、体幹の冷えを防ぎましょう。

食養生で「気」を補う

  • きのこ、さつまいも、栗など、秋の甘みを持つ食材は胃腸を養い、「気」を補って、夏の消耗した体力を整えます。

犬と一緒に穏やかな時間を過ごす

  • 日暮れが早くなり、気持ちが沈みやすい時期でもあります。
  • 夜は静かに灯りを落として、犬と一緒に穏やかな時間を過ごすことが、人にとっても何よりの心の養生になります。

おわりに

虫たちが土に隠れるように、私たちも犬も「少しエネルギーをためて、静かに過ごす」ことが大切になる頃です。

拭き湯や温かいごはん、そして自分自身も湯舟で温まるひととき。季節の変わり目を一緒に整えていきましょう。

今日から私もシャワーだけをやめて、湯舟につかろうと思います。

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