鴻雁来(10/8〜10/12ごろ)の頃に考える、犬と人の養生

七十二候

季節のうつろい:「北の国から雁が渡ってくる」

七十二候では「鴻雁来(こうがんきたる)」といい、北の国から雁(かり)が渡ってくるころ。高く澄んだ空に、列をなして飛ぶ姿を見かけるようになります。

空気はすっかり秋の香りに変わり、朝晩の冷え込みが少しずつ増していく季節です。

1. 主な雁の観察スポット(秋の渡りの中継地)

この時期、雁たちは越冬地を目指して渡りを始めます。

地域場所見どころ・メモ
宮城県伊豆沼・内沼・蕪栗沼(くりはら・大崎あたり)日本のガン類の越冬地として最大級。マガン・シジュウカラガンなどが多数飛来。日の出時の「飛び立ち」や夕方の「ねぐら入り」が名物。
北海道宮島沼マガンの国内でも有名な寄留地。春秋の渡りの中継地になることも。
新潟県福島潟(ビュー福島潟/雁晴れ舎)オオヒシクイをはじめ、ガン・カモ類の越冬地。観察舎も整備されてる。
新潟県佐潟水鳥・湿地センター小さめの潟だけどアクセスよく、水鳥+ガン類の観察場所として紹介されてる。
石川県片野鴨池(加賀市鴨池観察館)小さなラムサール湿地。秋~冬に飛来するガン・カモ類の観察に適してる。

2. 犬の養生:乾燥対策と“うるおい”の補給

1. 保湿ケアを意識した「拭き湯」習慣

  • 乾いた風に変わりはじめるこの時期は、皮膚や粘膜が乾燥しやすくなります。
  • お散歩のあとには「拭き湯」で足先の汚れを落とし、保湿を意識したケアを少しずつ取り入れてあげましょう。

2. 食養生で体の中から潤いを補う

  • 秋の乾燥に備えて、体の中からも“うるおい”を補給しましょう。
  • 鶏肉白きくらげれんこんなど、水分を保ちつつ消化にやさしい食材がおすすめです。
  • スープ仕立てにして、少し温かいごはんを一緒にどうぞ。

3. 風を感じる喜びを分かち合う

  • 風を追いかけるように歩く犬の姿には、季節を全身で感じる喜びがあふれています。
  • 体が冷えすぎない時間に、澄んだ空気の中で散歩を楽しみましょう。

3. 人の養生:自律神経を整える休息

  • 空気が澄んで、心が外に向きやすくなる季節です。しかし、気温差で自律神経が乱れやすい時期でもあります。
  • 散歩のあと、犬といっしょに温かいお茶を飲みながら「今日の風、気持ちよかったね」と一息つく時間が、心の養生になります。

おわりに
雁たちは、はるか北から季節を知らせにやってきます。
自然のリズムに合わせて、私たちも少しずつ“冬の準備”を始めていく頃。
犬も人も、風に耳を澄ませながら、
季節の呼吸を一緒に感じて過ごしていきましょう。

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