犬と暮らしていると、
「かゆがってる」「フケが出てきた」「赤みがある」など、
皮膚のトラブルに悩むことが本当に多いですよね。
私も、こたつ(柴犬)とふく(柴犬)と暮らしていて、何度も心配になったことがあります。
まずは獣医さんに相談を:治療が最優先のサイン
石鹸や日々のケアでできることもありますが、獣医さんの診察が必要なケースがあります。
以下のサインが見られたら、必ず病院で診てもらうことが第一歩になります。
- かゆみが強く続いている、または体を掻き壊している
 - 膿や出血がある、皮膚に炎症が起きている
 - 何度も同じ症状を繰り返している
 
こうした場合は、石鹸やホームケアでは対応しきれません。
薬による治療が最優先です。
薬用シャンプーは「治療薬」としての役割
皮膚炎やマラセチア菌の増殖などが見つかると、獣医さんから「ノルバサンシャンプー」や「マラセブシャンプー」などの薬用シャンプーを処方されることがあります。
これらは、症状を治療するためのお薬です。強い洗浄・殺菌効果があり、原因菌や炎症を抑える目的で使われます。
一方で、海外では「薬用シャンプーは皮膚を守っている常在菌まで減らしてしまう可能性がある」という視点も紹介されています。ただしこれは「使ってはいけない」という意味ではありません。必要なときには獣医師の指示に従って正しく使うことが最も大切です。
自己判断での切り替えは危険!獣医師に相談を
「強すぎるんじゃないかな…」と心配になることもありますが、自己判断で薬用シャンプーから犬用石鹸に切り替えたり、使用を中断したりするのは危険です。症状が再発したり、悪化したりする可能性があります。
薬用シャンプーから日常の石鹸ケアに移行する目安は、以下の条件がそろったときです。
- 皮膚の症状が落ち着いたとき
 - 獣医さんから「もう薬用シャンプーは使わなくて大丈夫」と言われたとき
 
この条件がそろって、はじめて犬用石鹸や拭き湯でのやさしい日常ケアに移行するのが安心です。
私の体験(ふくちゃんの場合)
ふくちゃんも皮膚炎で薬用シャンプーを処方されたことがあります。症状が強いときは獣医さんの指示に従い、薬用シャンプーでしっかり治療しました。
でも落ち着いたあと、獣医さんに確認してからは、普段のケアをやさしい石鹸に切り替えています。ふくちゃんのようにアトピーがある子は「皮膚炎関連は保険の対象外」とされた経験もあり、症状が出たときの病院での治療と、出ていないときの適切な日常ケアの両立が大切だと強く実感しています。
おうちでできる「日常ケア」の役割
獣獣医さんの治療を受けながら、日常でできる補助的なケアもあります。
- 犬用石鹸でやさしく洗い、皮膚を清潔に保つ
 - シャンプーが苦手な子には、ぬるま湯に浸したタオル等で拭き取る「拭き湯」で体を整える
 
小多福堂では、和漢素材を取り入れたやさしい石鹸をつくっています。薬用シャンプーのように病気を治すものではなく、毎日の暮らしの中で心地よく清潔を保つために取り入れています。
まとめ:治療と日常ケアの使い分けが鍵
犬の皮膚トラブルには、「病院での治療(薬用シャンプー)」と「日常の清潔保持(犬用石鹸)」、それぞれに役割があります。
この役割を混同せず、必ず獣医師に相談しながら使い分けること。
これこそが、愛犬の皮膚を健康に保つための鍵となります。

  
  
  
  

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