犬の爪切りが、私はとても苦手です。
小多福堂では犬の皮膚ケアや洗い方について発信していますが、実は日々のケアの中で、
いちばん緊張するのが爪切りです。
特にうちの柴犬「こたつ」と「ふく」は、爪切りがあまり好きではありません。
足先を触られるのが苦手だったり、パチンという音にびっくりしたり、過去に少し怖い思いをしたことがあったり。
犬が爪切りを嫌がる理由は、きっとひとつではないのだと思います。
だから最近は、「全部の爪を一度に切る」ことを目標にしないようにしています。
爪切りが苦手な犬には、小さなステップで慣れてもらう
爪切りが苦手な犬に対して、いきなり爪を切ろうとすると、犬も人も緊張してしまいます。
そのため、まずは「切ること」よりも、爪切りにまつわる動作に少しずつ慣れてもらうことを大切にしています。
たとえば、次のような小さなステップです。
1. 足先に触るだけ
まずは、爪切りを持たずに足先にそっと触るところから始めます。
足先を触らせてくれたら、すぐにほめる。
おやつが好きな子なら、小さなおやつをあげてもよいと思います。
「足を触られる=嫌なことが起きる」ではなく、
「足を触られても大丈夫だった」と感じてもらうことが最初の一歩です。
2. 爪切りを見せるだけ
次に、爪切りを犬の近くに置いたり、見せたりします。
この時点では、まだ爪は切りません。
爪切りを見ても落ち着いていられたら、それだけで十分です。
爪切りを見るたびに緊張してしまう子には、
「爪切りが出てきても、すぐに怖いことが起きるわけではない」と知ってもらう時間が必要なのだと思います。
3. 爪切りを足に当てるだけ
爪切りを見ても大丈夫そうなら、次は爪切りを足先や爪に軽く当てるだけにします。
ここでも、まだ切らなくて大丈夫です。
当てて、ほめて、終わり。
それくらい短く終えるほうが、犬にとっては安心しやすいのだと思います。
4. 先端を少しだけ切る
爪切りに少し慣れてきたら、爪の先端をほんの少しだけ切ります。
特に黒い爪は血管が見えにくいため、無理に短く切ろうとせず、先を少し整えるくらいの気持ちで行います。
1本切れたら、その日はそこで終わっても十分です。
「全部切れたかどうか」よりも、「怖いまま終わらなかったか」を大切にしたいと思っています。
5. できたところで終わる
爪切りは、途中で犬が嫌がり始めたら無理に続けないようにしています。
今日は足を触らせてくれた。
爪切りを見ても、逃げずにいられた日もある。
1本だけ切れたら、それだけでも大きな前進です。
それだけでも、小さな前進です。
犬のケアは、きれいに整えることだけが目的ではなく、
犬との信頼を少しずつ積み重ねる時間でもあるのだと思います。
爪を切るときに気をつけたいこと
- 明るい場所で行う
- 切れ味のよい爪切りを使う
- 黒い爪は先端を少しずつ切る
- 嫌がったら無理に続けない
- 出血に備えてガーゼなどを用意しておく
- 不安な場合は動物病院やトリマーさんにお願いする


コメント