季節のうつろい:「北の国から雁が渡ってくる」
七十二候では「鴻雁来(こうがんきたる)」といい、北の国から雁(かり)が渡ってくるころ。高く澄んだ空に、列をなして飛ぶ姿を見かけるようになります。
空気はすっかり秋の香りに変わり、朝晩の冷え込みが少しずつ増していく季節です。
1. 主な雁の観察スポット(秋の渡りの中継地)
この時期、雁たちは越冬地を目指して渡りを始めます。
| 地域 | 場所 | 見どころ・メモ | 
| 宮城県 | 伊豆沼・内沼・蕪栗沼(くりはら・大崎あたり) | 日本のガン類の越冬地として最大級。マガン・シジュウカラガンなどが多数飛来。日の出時の「飛び立ち」や夕方の「ねぐら入り」が名物。 | 
| 北海道 | 宮島沼 | マガンの国内でも有名な寄留地。春秋の渡りの中継地になることも。 | 
| 新潟県 | 福島潟(ビュー福島潟/雁晴れ舎) | オオヒシクイをはじめ、ガン・カモ類の越冬地。観察舎も整備されてる。 | 
| 新潟県 | 佐潟水鳥・湿地センター | 小さめの潟だけどアクセスよく、水鳥+ガン類の観察場所として紹介されてる。 | 
| 石川県 | 片野鴨池(加賀市鴨池観察館) | 小さなラムサール湿地。秋~冬に飛来するガン・カモ類の観察に適してる。 | 
2. 犬の養生:乾燥対策と“うるおい”の補給
1. 保湿ケアを意識した「拭き湯」習慣
- 乾いた風に変わりはじめるこの時期は、皮膚や粘膜が乾燥しやすくなります。
 - お散歩のあとには「拭き湯」で足先の汚れを落とし、保湿を意識したケアを少しずつ取り入れてあげましょう。
 
2. 食養生で体の中から潤いを補う
- 秋の乾燥に備えて、体の中からも“うるおい”を補給しましょう。
 - 鶏肉や白きくらげ、れんこんなど、水分を保ちつつ消化にやさしい食材がおすすめです。
 - スープ仕立てにして、少し温かいごはんを一緒にどうぞ。
 
3. 風を感じる喜びを分かち合う
- 風を追いかけるように歩く犬の姿には、季節を全身で感じる喜びがあふれています。
 - 体が冷えすぎない時間に、澄んだ空気の中で散歩を楽しみましょう。
 
3. 人の養生:自律神経を整える休息
- 空気が澄んで、心が外に向きやすくなる季節です。しかし、気温差で自律神経が乱れやすい時期でもあります。
 - 散歩のあと、犬といっしょに温かいお茶を飲みながら「今日の風、気持ちよかったね」と一息つく時間が、心の養生になります。
 
おわりに
雁たちは、はるか北から季節を知らせにやってきます。
自然のリズムに合わせて、私たちも少しずつ“冬の準備”を始めていく頃。
犬も人も、風に耳を澄ませながら、
季節の呼吸を一緒に感じて過ごしていきましょう。

  
  
  
  

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