小多福堂の看板犬「ふく」ちゃん(3歳)は、食べることが大好きで毎日ごきげんです。
でも最近、ちょっと体が重たそう。
元気な今だからこそ、改めて「カロリー設計」を見直してみることにしました。
見た目や体重の数字だけで「太りすぎかな?」と不安になる前に、まずは客観的な指標でチェックしてみましょう。
犬の肥満は「体重」だけでは決まりません
犬の適正体重は、数字だけでは判断できません。
同じ犬種でも、以下の要素によってベストな体重は大きく変わるからです。
- 骨格の大きさ
- 筋肉量
- 体高・体の長さ
そこで活用したいのが、犬の体型を評価する世界共通の指標「BCS(ボディコンディションスコア)」です。
BCS(5段階)とは?
BCSは、見た目(視診)と触った感覚(触診)で評価します。環境省の資料では、主に以下の5段階で示されています。

- BCS1:痩せすぎ 肋骨や骨盤が浮き出ている
- BCS2:やや痩せ 脂肪が少なく、肋骨が容易に触れる
- BCS3:理想 適度な脂肪があり、上から見てくびれがある
- BCS4:やや太め 脂肪で肋骨が触りにくい。くびれが目立たない
- BCS5:肥満 厚い脂肪で肋骨が触れない。お腹が垂れている
※動物病院では9段階評価(BCS1〜9)を用いることもありますが、考え方は同じです。
本記事では分かりやすさを優先し、5段階で進めます。
去勢・避妊手術と肥満の意外な関係
去勢・避妊手術の後は、一般的に「太りやすくなる」と言われています。これには2つの理由があります。
- 基礎代謝の低下: 性ホルモンの変化により、必要なエネルギー量が10〜20%ほど減少します。
- 食欲の増進: 満腹感を感じにくくなり、おねだりが増える傾向があります。
これは「太る運命」ではなく、「食事の質と満足度を少し丁寧に調整する時期」が来たというサインです。
「理想」を急がない。ふくちゃんのスモールステップ
現在のふくちゃんは、BCSで言うと「4〜5」の間。 いきなり理想の「3」を目指して食事制限をするのは、犬にとってもストレスです。
まずは「今の状態から一歩、理想に近づける」ことを目標に、無理のないカロリー設計を始めました。
カロリー設計 = 「ごはんを減らす」ではない
ダイエットと聞くと「量を減らす」「おやつ禁止」と思われがちですが、それでは愛犬の楽しみが奪われてしまいます。
私たちが大切にしたいのは、以下の3点です。
- 「量」ではなく「密度」: 水分や野菜でボリュームを出し、満足感をキープする。
- 「我慢」ではなく「工夫」: 香りの強い素材(出汁やトッピング)で食欲を満たす。
- 「走る」より「頭を使う」: 激しい運動だけでなく、ノーズワーク(鼻を使った遊び)でエネルギーを消費する。
食べるのが大好きな犬へのアイデア
- 知育玩具の活用: “探して食べる”ことで早食いを防ぎ、満足度を高める。
- 食感のバリエーション: 茹でたキャベツなど、低カロリーで噛みごたえのあるものを混ぜる。
- 小分け給餌: 1日の総量は変えず、回数を分けて「もらえる回数」を増やす。
おわりに
「太らせてしまった…」と理由を探して後悔するより、これからどう整えていくかを考える。
犬は、自分のことを一生懸命考えてくれる飼い主さんがそばにいるだけで、きっと幸せです。
ふくちゃんの体と向き合う日々が、同じように悩んでいる方のヒントになれば嬉しいです。



コメント