「あれ?耳が冷たい…」と感じたら
抱っこしたとき。 なでたとき。 ふと触れた耳や足先が、思ったよりひんやりしている。
「寒いのかな?」 「このままで大丈夫なんかな?」
シニア犬と暮らしていると、そんな小さな違和感に気づく瞬間が増えてきます。
耳が冷たい、足が冷たい。 それは、年を重ねた犬によく見られる変化のひとつです。
これらは、体が出している大切なサインでもあります。
なぜシニア犬は「耳」や「足」が冷えるの?
シニア犬の体温が下がりやすい主な理由は、加齢による筋肉量の減少で熱を作る力が弱くなることです。
さらに、寒さを感じると体は大切な内臓を優先して温めようとするため、生命維持のために血液が中心部に集中します。
その結果、末端の耳先や足先への血流がどうしても減ってしまい、ひんやりと冷たくなるのです。
つまり、耳の冷たさは体が一生懸命に内臓を守っている証拠ですから、外側だけでなく「体の芯」を温める温活を意識してあげましょう。
耳が冷たいとき、真っ先に見直したいこと
まずは、外からの冷気を遮断できているかを確認することが大切です。
- 床からの距離を「10cm」離す
冷気は床に溜まります。
具体的には、クッションの下にパレットや厚手のマットを敷き、床から少し高くするだけで、体感温度は劇的に変わります。 - 寝床の場所を再確認
窓際やドア付近の「冷気の通り道」を避け、部屋の暖かい中心部へ移動させてあげてください。 - 犬の湯たんぽは「腰」や「お腹」に
たとえば、大きな血管が通っている「腰」や「太ももの付け根」に添えてあげると、温まった血液が効率よく全身へ運ばれます。
※低温火傷を防ぐため、必ず厚手のタオル等で包んであげてください。
足が冷たいときの「巡り」のケア
足先の冷えには、無理なマッサージよりも「外側からの温度補助」が効果的です。
- 足裏の水分をしっかり拭き取る
お散歩帰りやケアのあと、足裏の水分が残っていると、それが蒸発する際に熱を奪い(気化熱)、足先を急激に冷やしてしまいます。
そのため、指の間までしっかり乾かしてあげることが、立派な温活になります。 - お風呂より「拭きケア(なで湯)」を
全身をお風呂に入れるのは、シニア犬にとって想像以上に体力を消耗します。
40度前後のお湯で絞ったタオルを優しく押し当てる「なで湯」なら、負担をかけずに芯まで温熱を届けられます。
おうちでできる、シニア犬の温活習慣
- お水も「温活」仕様に
冷たい水は内臓を急激に冷やします。
35度前後の「ぬるま湯」を用意して、内側から体温をサポートしましょう。 - 防寒は「着せすぎない」メリハリを
寝る時は脱がせて毛布で調整するなど、表情を見ながら選んであげてください。
毛布は「かける」より「寄り添う」が安全?
シニア犬は体温調節が苦手なだけでなく、「暑いからどかしたい」と思っても自力で毛布をのけられないことがあります。
良かれと思ってかけた毛布で体力を削らないよう、「自力で抜け出せる軽さか」「呼吸が速くなっていないか」をチェックしてあげてください。
背中にふんわり乗せるだけにするか、寝床の横に置いておき、ワンちゃんが自分で「くっつくかどうか」を選べる状態にしておくのが一番の優しさです。
【注意】ダブルコートの犬種は「蒸れ」に気をつけて
ダブルコートは、毛布の中に熱や湿気を溜め込みやすい性質があります。
シニア犬は皮膚のバリア機能も低下しているため、蒸れが原因で皮膚トラブルを起こしてしまうことも。
毛布をかけるときは、「全身を覆わない」「時々めくって風を通す」など、湿気を逃がす工夫をしてあげましょう。
こんなときは、病院に相談を
以下のような場合は、早めに獣医さんに相談してください。
- 冷たい状態が続き、元気がない
- 片側(右だけ、左だけなど)が極端に冷たい
- 震えが止まらない
- 食欲が落ちている
「気のせいかも」と思っても、相談していい。 それも、大切なケアです。
まとめ|冷えに気づけたことが、もう温活
最後に、
愛犬の冷えに気づけたこと自体が、素晴らしいケアの第一歩です。
だからこそ、あまり難しく考えすぎず、今日からできることから始めてみてくださいね。
無理に何かを足しすぎなくて大丈夫。そばにいて、触れて、内臓が温まる工夫をしてあげる。
それが、シニア犬にとっていちばん安心できる冬の過ごし方かもしれません。



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