犬用石けんとは ― 犬の皮膚にやさしい洗浄の基本

はじめに:
犬の皮膚は、人の“わずか1/3”の薄さ。
だからこそ――。
毎日の触れ合いも、洗う時間も、
「できるだけやさしく、自然なものを使いたい」。
小多福堂の石けんは、そんな思いから生まれました。
そして、犬に石けん?と驚く方もいますが、
実は、犬の皮膚に石けんはとても相性のよい洗浄剤です。
というわけで、犬用石けんの基本、
そして小多福堂のこだわり、洗い方までまとめました。
1. 犬の皮膚はとてもデリケート― 人の1/3の薄さという事実
犬の皮膚は角質層が薄く、水分保持力も弱め。
ですので、刺激を受けやすいぶん、
「洗いすぎ」や「強い洗浄剤」が苦手です。
そして、合成界面活性剤が強すぎると、
皮脂を根こそぎ落としてしまったり、
残留して刺激になることも。
そんな中で、石けんは――
水で流れた瞬間、界面活性力を失い、残留しにくい。
これが“犬の皮膚との相性の良さ”につながります。

2. 犬に石けんは使っていいの?― 小多福堂が大事にしていること
石けんは、
自然の油脂とアルカリからできる、もっともシンプルな洗浄剤。
✔ 残留しにくい
水で薄まると界面活性力を失い、皮膚に残らない。
✔ 泡切れが早く、すすぎも短時間
シニア犬やシャンプーが苦手な子にもやさしい。
✔ 必要な皮脂を残しながら洗える
犬の皮膚は乾燥しやすいので、これはとても大切。
小多福堂の石けんは、
すべてコールドプロセス製法。
それは、古来から伝わる、油脂のやさしさがそのまま生きる作り方です。

3. 小多福堂の和漢とパームフリー
― 犬の皮膚に“そっと寄り添う”ために
小多福堂の石けんは、
“食べられるグレードの油脂”と“和漢素材”が中心。
- 当帰
- 甘草
- 紫根
- よもぎ
- カレンデュラ
- クロモジ
どれも昔から生活の中で使われてきた植物たち。
とくに、当帰や紫根は、
洗うたびに「やさしい色で、犬との時間がふんわり和らぐ」
そんな存在です。
そしてもうひとつ。
小多福堂はパーム油を使いません。
理由は2つ。
✔ 犬の皮膚へのやさしさ
✔ 環境へのやさしさ
小さな石けんの選択が、犬にも、地球にも、やさしい未来につながると信じています。
4. 犬用石けんの洗い方(基本)
- ぬるま湯で全身をしっかり濡らす
- 石けんを泡立てる(手・ネット・ガーゼ)
- 首 → 背中 → おしり → 足 → 顔の順で洗う
- しっかり流す(すすぎ残しは皮膚トラブルの原因に)
5. 小多福堂ならではの “拭き湯(なで湯)”
― シニア犬や、シャンプーが苦手な子に
石けんを溶かした“石けん湯”を
ガーゼ手袋に含ませて、やさしくなでて洗う方法です。
- シニア犬
- 足腰が弱い子
- シャンプーが苦手な子
- 保護犬でまだ緊張している子
こんな子たちも、ふわふわで清潔な体に。


6. 小多福堂の安全性(pH・品質)
石けんのpHは製法や熟成で変わります。
ですので、小多福堂では、1つ1つの石けんのpHを確認し、
犬の皮膚に使う前提で丁寧に仕上げています。
また、お客様にお届けする直前に同じロットで製造した石けんを使ったpHテストを行っています。
🔗詳細はこちらから→「犬の皮膚と石鹸のこと~pHについて~」

7.小多福堂と柴犬「こたつ」と「ふく」の物語
― “ふたりのための石けん”から始まりました
シロツメクサの香り、散歩の帰り道、
抱きしめたときの体温――。
小多福堂の石けんは、
わたしと“こたつとふく”との時間から生まれたもの。
たくさん洗って、
たくさん触れ合って、
また少し仲良くなる。
そんな時間を、
他の家族にも届けたくて
この石けんを作っています。

8. よくある質問(FAQ)
Q. リンスは必要ですか?
A. 基本的には不要です。翌日には本来のツヤが戻ります。
絡みやすい場合は、クエン酸を薄めた酸性水を軽く。
Q. 洗う頻度は?
A. 月1〜2回が目安。汚れや臭いで調整してください。
Q. 子犬にも使えますか?
A. 生後90日ごろから。最初はぬるま湯で拭くケアから。
Q. アトピーの犬にも?
A. 医薬品ではないため、治療が最優先。獣医さんに相談を。
おわりに
犬と暮らす毎日は、
触れること・洗うことの連続。
だからこそ、
やさしくて、負担が少なくて、
犬が“本来のバランス”を取り戻していくような洗い方を
小多福堂は大切にしています。
石けんの香り、和漢の色、
湯気、ぬくもり、
そして“また触れたい”と思える時間を。
