水始涸(10/3〜10/7) の頃に考える、犬と人の養生

七十二候

季節のうつろい:「田んぼの水がはじめてかれる」

七十二候では「水始涸(みずはじめてかるる)」。田んぼの水を抜き、稲刈りを迎える頃です。

空気が乾き始め、昼夜の温度差が非常に大きくなってきます。薄手のカーディガンでは心もとない日もあるので、羽織るものを一枚持って出かけると安心です。

秋の収穫期であり、自然界も人も「実りを整えて次の季節へ向かう」準備を始める時期です。

犬の養生:乾燥対策と内臓を温めるケア

1. 皮膚と肉球の乾燥対策を始める

  • 空気の乾燥が本格化し、肉球や皮膚が乾きやすい時期です。
  • 散歩後の「拭き湯」に加えて、保湿ケアをプラスして優しく皮膚を守りましょう。

2. 散歩は冷えに注意して行う

  • 涼しくなって元気が出る犬も多いですが、朝晩の冷え込みに注意が必要です。
  • シニア犬や体力の少ない子は、無理せず短い時間で満足できる散歩を心がけましょう。

3. 秋の実りを活かした温かいごはんに

  • 秋の実り(新米・芋・栗など)は、胃腸を養い、体力を補うのに最適です。
  • これらの食材を活かして、温かい汁物仕立てにするなど、体の中から温める工夫を取り入れましょう。

人の養生:潤いを補い、体を整える

1. 湯舟につかって冷えを流す

  • 気温差によって体に溜まった冷えは、体調不良の原因になります。
  • シャワーで済ませず、湯舟にゆっくりつかって体の芯から温め、冷えを取り除きましょう。

2. 喉と胃腸に潤いを補給する

  • 乾燥から喉や粘膜を守るために、ほうじ茶生姜湯などで潤いを補いましょう。
  • 辛すぎるものや冷たいものは避け、温かいものをゆっくりと摂るのがおすすめです。

3. 心を整え、手放しを大事にする

  • 夕暮れの散歩を犬と一緒に歩き、実りへの感謝や、不要なものを手放す(ため込んだものを整理する)気持ちを大事にする時間を持ちましょう。

おわりに

水が田から抜かれるように、私たちも「ためてきたものを少しずつ整理する」時期。

犬との時間を通して、体も心も潤いを持って次の季節に備えましょう。

そろそろ私も、箪笥の入れ替えをしなければ。

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