― 犬種・被毛・気温・天候から考える冬の判断 ―
冬の散歩で飼い主さんが一番迷うのが、「犬に防寒着を着せるべきかどうか」という問題です。
「犬は毛皮があるから寒くない」「甘やかしすぎでは?」と言われることもありますが、現代の家庭犬は室内環境に適応しており、外気温との差が大きなストレスになることも。
この記事では、愛犬の健康を守るための防寒判断ガイドを、被毛タイプ・犬種・気象条件の視点から整理して解説します。
1.まずはチェック!愛犬の「被毛タイプ」
犬の寒さ耐性は、毛の構造(コート)で大きく変わります。
シングルコートの犬(防寒が必須に近い)
アンダーコート(下毛)がなく、体温を保つ空気の層が作りにくい犬種です。
代表的な犬種
- フレンチブルドッグ
- パグ
- チワワ
- イタリアン・グレーハウンド
- ミニチュア・ピンシャー など
判断の目安
👉 寒さに弱く、冬は防寒着が基本
👉 10℃以下で検討、7℃以下では着用推奨
ダブルコートの犬(条件次第で必要)
オーバーコートとアンダーコートの二重構造。本来は寒さに強いですが、現代の室内飼育では冬毛が十分に発達していないケースも多いです。
代表的な犬種
- 柴犬
- 秋田犬
- 北海道犬
- シベリアン・ハスキー
- ゴールデン・レトリーバー
- ポメラニアン など
👉 条件が良ければ防寒着なしでもOK
👉 ただし雨・雪・強風時は体感温度が下がるため注意が必要です。
2.犬種別・冬の防寒の考え方
| 犬種グループ | 特徴と防寒のポイント |
| 短毛・シングルコート | 皮下脂肪が少なく、ダイレクトに体温を奪われます。冬は「防寒着あり」が基本です。 |
| 柴犬・日本犬 | 寒さに強いですが、「濡れ」と「風」には要注意。シニア期に入ったら早めの防寒を。 |
| 寒冷地・大型犬 | 被毛密度が高く、着せすぎると逆に「オーバーヒート」の原因に。運動量が多いなら基本不要です。 |
3.【気温別】防寒着着用の目安表
その日の天気予報をチェックして、以下の表を参考にしてみてください。
| 気温 | シングルコート | ダブルコート |
| 10℃ | 様子を見て着用 | 基本不要 |
| 7℃ | 着用推奨 | 寒がる様子があれば |
| 5℃ | ほぼ必須 | 風・雨があれば必要 |
| 0℃以下 | 必須(厚手) | 運動量や天候で判断 |
※重要: 老犬や持病(心臓疾患、関節炎など)がある犬は、犬種に関係なく5〜10℃前後から防寒対策をすることをおすすめします。
4.気温以外でチェックすべき「体感温度」のポイント
数字上の気温が低くなくても、以下の条件では防寒を検討しましょう。
- 雨・雪・みぞれ: 被毛が濡れると断熱効果が失われ、急激に体温が奪われます。
- 風が強い日: 風速1m/sごとに、体感温度は1℃下がると言われます。
- 地面が冷たい日: 犬は人間より地面に近い位置にいます。アスファルトの冷えは直接お腹に伝わります。
5.愛犬が出している「寒いサイン」を見逃さないで!
愛犬が散歩中に以下のような仕草を見せたら、すぐに暖かくしてあげましょう。
- 小刻みに震えている
- 歩くスピードがいつもより遅い、または立ち止まる
- 背中を丸めて歩いている
- 散歩から帰っても耳や足先が冷たいまま
まとめ:防寒着は「健康管理」のための道具
防寒着は、
犬を弱くするものではありません。
- 冷えによる体力消耗を防ぐ
- 関節や内臓への負担を減らす
- 散歩を「しんどい時間」にしない
その日の条件に合わせて、
人が少し手を添える養生だと思っています。
犬の防寒着は、単なるおしゃれや甘やかしではありません。
- 体力の消耗を防ぐ
- 関節や内臓への負担を軽減する
- 冬の散歩を「楽しい時間」にする
これらを目的とした、大切な「養生(ケア)」のひとつです。 その日の気温と愛犬の様子をよく観察して、心地よい冬の散歩を楽しんでくださいね。



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