＜小多福堂の勉強メモ＞犬の皮膚を守る常在菌ってなに？調べてみた記録

この記事は、「犬の皮膚を守る常在菌（マイクロバイオーム）」について、飼い主として調べてみた記録です。

私自身も犬と暮らしていて、日々「これで大丈夫なんかな…」「あれ？なんか変？」と心配ごとを抱えています。きっと同じように感じている飼い主さんも多いはずです。私が作る石鹸をどうすれば愛犬のためになるのかを考えるために、日々勉強したことをシェアします。

（ここに書いているのは、専門家としての意見ではなく「飼い主として調べた学びの記録」です。必ず獣医師の先生に相談しながら、愛犬のケアに取り入れていただければ嬉しいです。）

1. 勉強のきっかけ：薬用シャンプーへの疑問

ふくちゃんが皮膚炎で「薬用シャンプー」を処方されたことがありました。「週に2回で洗ってください」と言われてきちんと実践していたのですが、ふと、

「この強いシャンプーで、皮膚を守る常在菌まで減らしてしまうんじゃないか？」と心配になりました。

そして、皮膚トラブルを繰り返していた先代犬・ポチのことを思い出しました。
ポチは薬用シャンプーを続けても症状が安定せず、「なんでかな…？」といつも不安でした。

石鹸を学ぶ中で出会った言葉が、『マイクロバイオーム』でした。この常在菌のバランスが崩れると、かえってトラブルが繰り返される──そんな考え方が、海外では注目されているようです。

今になって思うと、ポチのときも『常在菌のバランス』が鍵だったのかもしれない。
だからこそ、いま私は『薬用シャンプー＝治療』と『犬用石鹸＝日常ケア』と、役割を分けて考えるようにしています。

「マイクロバイオーム」とは、皮膚や腸などにすみついている常在菌の集まりと、そのバランスのことを指します。

犬の皮膚にもたくさんの常在菌が存在し、悪い菌の増殖を抑えたり、皮膚のバリア機能を守ったりする大切な役割を担っています。

イメージでいうと、皮膚の表面は「小さな森」のようなものです。
森には様々な植物がいて生態系が保たれています。特定の菌（植物）だけが一気に増えたり、逆に減ったりすると、森のバランスが崩れてしまいますよね。

皮膚も同じで、常在菌のバランスが保たれていると健康を維持できるのです。

皮膚トラブルがあるとき、獣医さんから処方されるのが、強い洗浄・殺菌作用を持つ「薬用シャンプー」です。皮膚炎の原因となる菌をしっかり減らすために使われます。

ただし、薬用シャンプーは、悪い菌だけでなく、皮膚を守っている常在菌にも影響を与える可能性があります。

これは、森でいうと『間伐（かんばつ）』に少し似ています。
木が密集しすぎると森全体が弱るため、間伐で一部を減らし、風通しと光を取り戻します。

薬用シャンプーも同じで、悪い菌を減らすために必要な間伐です。しかし、極端に使いすぎればかえって皮膚全体が弱ってしまう可能性があります。だからこそ、薬用シャンプーは必要なときに、獣医師の指示通りに使うことが大切なのです。

ここまで勉強してみて感じたのは、薬用シャンプーも犬用石鹸も、それぞれ役割がちがうということです。

愛犬の皮膚を守るには、「治療」と「日常のケア」、それぞれの役割を理解し、うまく使い分けることが大切です。

自己判断で「薬用シャンプーをやめる」「石鹸に切り替える」のは危険です。

「治療には薬用を、暮らしにはやさしい石鹸を」。

この使い分けこそが、愛犬の皮膚を健やかに保つ鍵になるのですね。
これからも、学んだことを小多福堂のブログで少しずつシェアしていきますね。

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