<小多福堂の勉強メモ>クロモジ(烏樟/ウショウ)のこと:和の香木の恵み

小多福堂のこと

小多福堂で石けんに使っている和漢のひとつに、クロモジがあります。

使っているのは、日本の森に育つ清々しい香木、クロモジ。
漢方名では「烏樟(ウショウ)」とも呼ばれています。

1. 古来より、暮らしに寄り添う和の香木

クロモジ(烏樟)は古くから、その清々しい香りを人々の暮らしに届けてきました。

  • その枝葉は、古くから人々の心を和ませ、暮らしに寄り添ってきました。
  • 体を温め、肌をいたわるために入浴に使われてきた歴史があります。
  • 薬酒にも利用され、香り高い精油成分を引き出す工夫もされてきました。

クスノキ科の落葉低木であるクロモジは、春に小さな黄緑の花を咲かせ、秋には黒い実をつけます。枝葉を折るとふわっと広がる爽やかで上品な香りは、日本人にとってなじみ深い「和の香木」です。

2. クロモジが持つ精油成分とその役割

クロモジの香りの正体は、枝葉に含まれる精油成分です。これらの成分が重なり合い、クロモジ特有の上品で落ち着いた香りが生まれます。

精油成分特徴と役割
シネオールすっきりとした清涼感をあたえる成分。
ゲラニオールバラのような華やかさを添える香り成分。
リナロールやわらかく落ち着いた香りで、リラックス感をもたらす成分

3. 小多福堂でのクロモジの活かし方

小多福堂の石けんは、このクロモジの枝葉を低温でじっくりと石鹸の油脂に浸出させ、その自然の恵みを余すことなく引き出しています。

やさしい泡で愛犬を包みながら、ふわっとただよう香りは、透き通った森の空気に触れているようです。

犬のからだを清潔にするだけでなく、一緒に過ごす人の心も一緒にととのえてくれる。そんな願いを込めて仕立てました。

小多福堂の石けん『クロモジ石鹸』は、こちらのページでもご覧いただけます。
https://kotafukudo.jp/kuromoji/

おわりに

和漢は、犬と人が安心して寄り添えるように受け継がれてきた伝統の知恵です。
クロモジ(烏樟)は、その中でも「香り」と「暮らし」の両方を担ってきた植物。

シャンプーの時間が、慌ただしい日常の中の、安らぎのひとときになりますように。

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