短毛種の犬が乾燥しやすい理由とフケの予防法

犬の乾燥 犬の皮膚

今日は、お客様のご質問から気づいたことをご紹介します。

ミニピンやイタグレなどの短毛種と暮らしていると、皮膚の乾燥について、ある違和感を覚えることがあります。
例えば、「乾燥肌ではないのに、フケが出る」といったお悩みです。あるいは、「ベタつきはないのに、かゆそう」という場合もあります。

一見すると皮膚はきれいで、赤みも少ないです。だから、「普通肌」だと思われがちです。

しかし、実は短毛種の子たちは「乾きやすい構造」を持っています。

なぜ短毛種は「普通肌」でも乾燥しやすいのか?

犬の皮膚の厚さは人の約 1/3から1/5程度しかありません。特に短毛種には以下のリスクがあります。

  • 被毛が短く、皮膚が外気にさらされやすい。
  • 皮脂を溜める“毛のクッション”が少ない。
  • 摩擦や温度変化の影響を直接受けやすい。

そのため、皮脂量はあっても、水分を保てない状態になりがちです。 これが、「洗いすぎていないのにカサつく」という現象につながります。

シニア期・オムツ使用時の注意点

短毛種でシニア期に入ると、皮膚の状態はさらに変化します。

例えば、代謝の低下やターンオーバーの乱れが起こります。
また、オムツによる蒸れや摩擦も増えます。

これらが重なると、「蒸れるから拭く。すると皮脂が落ちて乾燥する」という悪循環に陥ります。 大切なのは、清潔にしすぎることではありません。

皮膚の「守る力」を残してあげることが重要です。

短毛種のための「引き算」と「足し算」ケア

おうちでできる、負担の少ないケアのポイントをご紹介します。

  1. 洗う頻度を減らし「拭き湯(ふきゆ)」を活用
    全身を濡らすシャンプーは、体力を使い皮脂も奪います。
    そのため、拭き湯がおすすめです。
    部分ケアのすすめ: まず、お湯で薄めた石鹸の泡をガーゼにつけます。次に、汚れやすい部分だけを優しく拭いてください。これだけで十分清潔です。
    注意点: 拭き湯の後は、ぬるま湯に浸した清潔なタオルで拭き取りしてあげてください。
  2. 「ほんの一滴」の保湿を習慣に
    ベタつきを心配して、オイルを避ける方も多いです。しかし、短毛種には「油分の膜」がとても効果的です。
    おすすめ: 皮脂に近い成分であるホホバオイルや、角質を整えるセラミド配合の保湿剤。
    まず、一滴を手のひらで温めます。そのあと、なでるように馴染ませてください。そうすれば、水分の蒸散を劇的に防げます。

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まとめ

短毛種の子に必要なのは、特別な診断ではありません。むしろ、「乾きやすい構造」と「住環境」に合わせた予防ケアが大切です。

まず、「うちの子は普通肌だから」という先入観を一度置いてみましょう。そして、「毎日少しだけ潤いを足す」という視点を持ってください。それだけで、ワンちゃんの皮膚の健やかさは大きく変わります。

小多福堂では、使いやすい石鹸と「拭き湯」のケアをご提案しています。これらは、シニア犬や短毛種の子に最適です。また、シャンプーが苦手な子でも安心して使えます。

今回のきっかけをくださったお客様は、愛犬をよく観察されていました。そして、もっと気持ちよく過ごさせてあげたいと願っておられました。

その子、その日の状態に合わせて、 無理のないペースで。
犬も人も、ほっとできる時間が増えますように。

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